時期が前後しますが以前製作を開始したポーランドの内燃機関車SP45のテスト機の台車の製作報告です。部品加工に関してはインクジェットプリンタで出力した図面を加工物に貼り付けポンチを打つという方法を用いました。加工物にケガキ線を描き交点に打つ従来の方法より楽で正確に打つことが出来ました。なお海外のライブ製作のブログを見ていたら図面をトナータイプのコピー機でコピーし加工物に裏返しに貼り付け熱アイロンでこすることで図面を転写するという方法もありました。CNC工作機械はアマチュアにはまだ高価ですから皆さん色々工夫してやっておられるようです。
台車枠はエンジニアプラスチックであるデルリン製。車輪は高校時代に川口の鋳物工場で造ってもらったED16用のもの。シャフトに車輪とベベルギヤを通し台車枠に付いたフランジユニットで挟み込んで支えます。動力は前述のベベルギヤと直角に噛み合う別のベベルギアとそれを支えるシャフトによって上方から伝えられます。このシャフトはボルスター上のベアリングで支えられ機関車本体上から動力を伝達されますが、その中心は台車の旋回中心と合致しているため台車が回っても影響されないわけです。
機関車の床板を貫通して上に出て来た軸はスプロケットとチェンによって駆動されます。このチェンによってもう一台台車を駆動することが出来ますが今回はテストのため1台のみ製作しました。次回は試運転状況を報告します。