2024年2月、世の中は迷惑かもしれませんが私にとっては待望の雪が降りました。実家に滞在中に雪が降るのはめったにない事です。早速カメラとビデオを出して走行を撮影しました。しかし実際に走ってみると車輪の空転がひどく雪が深くなるとED16の前に雪が溜まってしまい走行不能になりました。
太田 庭園鉄道 建設記 その108 SP45の2台目の台車製作開始 Produkcja wózków do lokomotyw spalinowych
2台目の台車の製作を開始しました。1台目は途中設計変更などがあり一年半掛かったのですが2台目はスムーズに行きそうです。まずフレームの切削から始めましたが1台目がSSのミガキ材だったのに対し2台目は真鍮としました。廃業した機械メーカーの入札で落としてきた材料の中に真鍮の平板があったからです。厚みを12.7mmから10mmまで削ったところ内部応力のバランスが崩れ若干そってしまいました。でもこれは想定内でビームでつなげば抑えられます。
太田 庭園鉄道 建設記 その106 レールの改善 Modernizacja torów kolejowych
2022年7月に太田庭園鉄道が全通してから一年半が経ちました。この間従来無かった線路の不具合が何か所か発生しました。それは枕木にタップビスで固定してあるレールが外れたり橋を支える橋台が傾くという現象です。レールは夏は外側に外れ冬は内側に外れる事から寒暖の差によるレールの伸び縮みが原因と考えられます。橋台もこの冬一箇所内側に10度ほど傾きました。全通する前はレールの終端は解放状態で伸び縮みは自由でした。しかし全通後はエンドレスでつながり枕木は地面置きではなくコンクリート板にねじ留めしてあるため逃げ場が無くなってしまったのです。アルミの熱膨張係数から計算すると40度の変化で2mのレールは2mm近く寸法変化します。外れるのはカーブだけで直線部は内部応力が高まった状態と思われますが夏場は座屈が発生しぐにゃりと曲がる恐れがあり全線に渡って改善を開始しました。
改善するには本物と同じようにレールの間に隙間を作る必要があります。そこで何mかおきにレールを外し端面をヤスリで削って2mm位の空きを作ります。レールジョイント(ページ)は長穴にしたものに交換します。考えてみると本物のレールジョイントも長穴になっていますね。レールの間全数削らないのは手間が大変だからで順次改善は進めていきます。
太田 庭園鉄道 建設記 その105 SP45台車の製作ー3 Produkcja wózków
SP45の本番台車が一台完成しました。仮の台車でテストしたのが2022年6月でしたから一年半かかった事になります。人生短いのになかなか思うようには行かないものです。図面が無い上実機を見る事も出来ず設計には時間を取られました。加工に入ってからも特にフライス作業が中々はかどらず完成を早めるため材料を硬い鉄からやや柔らかいアルミに変えた部分も多くありました。また入手出来た材料や加工の都合から設計変更も多く発生しました。
アルストム台車ですので動輪軸の上下動はリンクで行いますが第2動輪はベベルギヤでエンジンからの動力を伝達するため固定になっています。第1動輪と第2動輪への伝達は第3動輪からチェンで行います。チェンにはたるみ防止のためチェン張りを設けました。実機はスポーク動輪ですが、これの加工は後回しです。
走行テストはこれからで更に不具合が発生する可能性があります。その後2台目の台車の製作に入りますが2024年末までにSP45のボデーまで完成するかどうか怪しいところです。
太田 庭園鉄道 建設記 その103(バネ入り台車のテスト)Test wózków pociągów pasażerskich
現在所有している客車は2人乗り1両のみ。運転士が乗ると乗客は1人しか乗れません。これではイベント時に輸送力が不足するのでもう一両作ることにしたのですが台車にバネを組み込み乗り心地の向上とレールへの追随を改善することにしました。フレームは30mmアングルと4.5mm厚フラットバーで作りベアリングは軽量ピローブロック、バネはピアノ線コイルバネとしました。問題はバネの硬さ(バネ条数)ですが、こればかりはやってみないと分からないので2種類用意し実際に走ってみて挙動を観察することにしました。
結果は右の柔らかいバネの方が、いかにも変動を吸収している感じで良く動いていました。このあと2台目の台車を製作しますがバネは全て柔らかいものに統一します。
今回の車輪は切り売りの在庫品を削って作りましたが3個しかなかったため4個目はまたダンベルを利用しました。それも余っていた0.5kgの厚み7.5mmのものを2枚貼り合わせて15mm厚にして加工しました。接着には2液型のエポキシ接着剤を用い万が一にも剥がれないようM4の通しボルト1本でも固定しています。