Kolejkaogrodowaのブログ

印刷会社のサラリ-マンがコツコツ建設してきた庭園鉄道紹介のブログ

太田 庭園鉄道 建設記 その109 雪景色の中を初走行!scena pociągu i śniegu

2024年2月、世の中は迷惑かもしれませんが私にとっては待望の雪が降りました。実家に滞在中に雪が降るのはめったにない事です。早速カメラとビデオを出して走行を撮影しました。しかし実際に走ってみると車輪の空転がひどく雪が深くなるとED16の前に雪が溜まってしまい走行不能になりました。


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太田 庭園鉄道 建設記 その108 SP45の2台目の台車製作開始 Produkcja wózków do lokomotyw spalinowych


2台目の台車の製作を開始しました。1台目は途中設計変更などがあり一年半掛かったのですが2台目はスムーズに行きそうです。まずフレームの切削から始めましたが1台目がSSのミガキ材だったのに対し2台目は真鍮としました。廃業した機械メーカーの入札で落としてきた材料の中に真鍮の平板があったからです。厚みを12.7mmから10mmまで削ったところ内部応力のバランスが崩れ若干そってしまいました。でもこれは想定内でビームでつなげば抑えられます。

左右のフレームを重ねてピンを打ち端面を加工

タップの下穴を開ける

やはり「反り」が出ています

こちらの面にも反りが発生

完成した台車フレーム、反りは相殺されています。



太田 庭園鉄道 建設記 その107 客車の2台目が完成 Drugi wagon osobowy jest ukończony

その103でバネ入り台車の一台目製作を披露しました。その後2台目が完成し車体も出来たので客車の2台目が完成の運びとなりました。この2台目もPKP(ポーランド国鉄)のロゴが入っています。千葉県船橋市で開催されたイベントに初出場し多数のお客さんに御乗車頂きました。

2台目は3人乗りです

ED16にけん引され快走する列車

客車が2両になると列車らしくなりますね。

ボーイスカウトさん達も乗車されました

不具合はありませんでしたが後で調べたところ車軸がフレームにこすった跡がありました。バネの縮み量が設計時の想定を超えたためでありストローク範囲を数ミリ広げることにしました。

太田 庭園鉄道 建設記 その106 レールの改善 Modernizacja torów kolejowych

2022年7月に太田庭園鉄道が全通してから一年半が経ちました。この間従来無かった線路の不具合が何か所か発生しました。それは枕木にタップビスで固定してあるレールが外れたり橋を支える橋台が傾くという現象です。レールは夏は外側に外れ冬は内側に外れる事から寒暖の差によるレールの伸び縮みが原因と考えられます。橋台もこの冬一箇所内側に10度ほど傾きました。全通する前はレールの終端は解放状態で伸び縮みは自由でした。しかし全通後はエンドレスでつながり枕木は地面置きではなくコンクリート板にねじ留めしてあるため逃げ場が無くなってしまったのです。アルミの熱膨張係数から計算すると40度の変化で2mのレールは2mm近く寸法変化します。外れるのはカーブだけで直線部は内部応力が高まった状態と思われますが夏場は座屈が発生しぐにゃりと曲がる恐れがあり全線に渡って改善を開始しました。

内側に外れたレール

曲がったレールと傾いた橋台の上部

改善するには本物と同じようにレールの間に隙間を作る必要があります。そこで何mかおきにレールを外し端面をヤスリで削って2mm位の空きを作ります。レールジョイント(ページ)は長穴にしたものに交換します。考えてみると本物のレールジョイントも長穴になっていますね。レールの間全数削らないのは手間が大変だからで順次改善は進めていきます。

ジョイントを外すとレールが縮んで隙間が出来る

新しいジョイントでつないだところ

新旧ジョイントの違い





 

太田 庭園鉄道 建設記 その105 SP45台車の製作ー3 Produkcja wózków

SP45の本番台車が一台完成しました。仮の台車でテストしたのが2022年6月でしたから一年半かかった事になります。人生短いのになかなか思うようには行かないものです。図面が無い上実機を見る事も出来ず設計には時間を取られました。加工に入ってからも特にフライス作業が中々はかどらず完成を早めるため材料を硬い鉄からやや柔らかいアルミに変えた部分も多くありました。また入手出来た材料や加工の都合から設計変更も多く発生しました。

アルストム台車ですので動輪軸の上下動はリンクで行いますが第2動輪はベベルギヤでエンジンからの動力を伝達するため固定になっています。第1動輪と第2動輪への伝達は第3動輪からチェンで行います。チェンにはたるみ防止のためチェン張りを設けました。実機はスポーク動輪ですが、これの加工は後回しです。

走行テストはこれからで更に不具合が発生する可能性があります。その後2台目の台車の製作に入りますが2024年末までにSP45のボデーまで完成するかどうか怪しいところです。

真横上より見る

斜め上前より見る

連続したリンク機構は魅力です

第3動輪の軸箱の蓋は試しに黄銅で作りました

裏から見たチェン張り機構

 

太田 庭園鉄道 建設記 その104(ダージリン改造機入線)Zmodyfikowana lokomotywa

習志野鐵道俱楽部メンバーが最近製作したダージリン改造機が太田庭園鉄道に入線しました。ダージリン807Cの下まわりを外台枠式から内台枠式に改造してOSのコッペル用ボイラを載せたものだそうです。車体は青く塗装され雰囲気は英国機関車となっています。シリンダ径に比べてボイラが小さいので長距離長時間の運転には不向きということで運転手を乗せて一周133mを3周すると圧力が低下してきました。見た感じ吉野さんのC11と同じ位かと思います。私もかなり運転させて頂いてライブにいくらか慣れました。

車からの移載はスムーズ

改造機の雄姿

運転準備

ED16を横目に走る

草むらを行く

アーチ橋へ

 

太田 庭園鉄道 建設記 その103(バネ入り台車のテスト)Test wózków pociągów pasażerskich

現在所有している客車は2人乗り1両のみ。運転士が乗ると乗客は1人しか乗れません。これではイベント時に輸送力が不足するのでもう一両作ることにしたのですが台車にバネを組み込み乗り心地の向上とレールへの追随を改善することにしました。フレームは30mmアングルと4.5mm厚フラットバーで作りベアリングは軽量ピローブロック、バネはピアノ線コイルバネとしました。問題はバネの硬さ(バネ条数)ですが、こればかりはやってみないと分からないので2種類用意し実際に走ってみて挙動を観察することにしました。

従来のバネなし台車

新型バネあり台車

左は硬いバネ、右は柔らかいバネ

結果は右の柔らかいバネの方が、いかにも変動を吸収している感じで良く動いていました。このあと2台目の台車を製作しますがバネは全て柔らかいものに統一します。

 

今回の車輪は切り売りの在庫品を削って作りましたが3個しかなかったため4個目はまたダンベルを利用しました。それも余っていた0.5kgの厚み7.5mmのものを2枚貼り合わせて15mm厚にして加工しました。接着には2液型のエポキシ接着剤を用い万が一にも剥がれないようM4の通しボルト1本でも固定しています。

矢印の部分が貼り合わせ面