Kolejkaogrodowaのブログ

印刷会社のサラリ-マンがコツコツ建設してきた庭園鉄道紹介のブログ

太田庭園鉄道建設記その102 (旋盤のチャック大型化とSP45車輪削り出し)Ulepszenie tokarka i produkcja kół

内燃機関車の台車製作はフレームの加工が進んでおり、そろそろ車輪を作って一軸でも

組み立ててみたくなりました。

材料ですが車輪の外径は108mm、厚みは5インチの場合14.3mmです。モノタロウのS45C黒皮品が外径110mm長さ15mmで1個4903円(税別)、全部で12個必要ですから消費税も含めると総計49161円となりかなりの出費です。

色々考えた末ダンベルの錘を利用することにしました。ダンベルは中古をオークションで安く買う事が出来、錘は初めから円盤状の形状をしていますから加工量も少なくて済みます。但し中心には持ち手を通すための穴が開いていてφ16~φ25.4位と大きいですからスリーブを作って、はめる必要があります。スリーブは車輪より10mm長くしてボスとしセットねじを付けられるようにします。スリーブと車輪の固定はエポキシ接着剤を使用します。

私は台湾Vigomax製の1Kgが6枚、0.5Kgが4枚入ったセットを買いました。鉄製で1Kgのものは外径107mm、厚み15mmと丁度良い大きさです。ただ予定していた外径108mmには1mm足りないため設計を変更して必要外径を106mmにしました。このセットは約1000円で2セット買っても2000円で済むことになります。

しかし私の小型旋盤のチャックは無理をしても外径80mmまでしかくわえられずスリーブをはめるための中心の穴を仕上げる事が出来ません。そこで120mm位までくわえられる3ツ爪チャックを購入し接続アダプターを自作して取り付けました。運転結果良好です。

またこれまで裏の自転車置き場に置いてあった旋盤を室内に移動しました。夏の蚊と冬の寒さから解放されることになりました。

自転車置き場から室内に移動した旋盤

左に置いてあるのが以前のチャック、機械芯に装着してあるのが新しいチャック

ダンベルの中ぐり作業、刃物は欠けたエンドミルを使用

出来上がった車輪。スポークの削り出しは後日

組み立てた車輪と元になったダンベ

 

太田庭園鉄道建設記その101 (アーチ鉄橋の橋脚補強)Wzmocnienie żelaznego mostu

アーチ鉄橋の橋脚は鉄橋部分の支え面積が少なく橋脚自体もクラックが入っていました。実際にはアーチの下がしっかり土台に支えられているため全く問題ないのですが運転者に不安を与えていたため橋脚を広くし補強することになりました。

橋脚に発生したクラック

モルタル接着剤塗布

型枠設置

モルタル注入

型枠を外して完成

 

太田庭園鉄道建設記その100 (ED16 オーバーホール終了、イベント参加)Remont zakończony. uczestniczył w wydarzeniu

ED16のオーバーホールを終了しました。予定した改善の内、制御装置故障時の手動回路作成は未了ですが残りの項目は実施しました。また軸とギヤのハメアイ緩みによるギヤの偏芯が一箇所あったため軸を作り直しました。試運転結果は良好で5月5日の船場アリーナでのイベントで沢山のお客さんを乗せて走りました。

この時の客車は私のPKPロゴ付客車の後ろに他のメンバーの客車を連結しています。運転しているのも他のメンバーです。






 

 

 

 







 

 

 

 

太田 庭園鉄道 建設記 その99 ED16の制御装置再び故障 Kontroler ED16 znowu zawodzi

太田庭園鉄道その95に続き制御装置が再び故障しました。墨田区で行われた大事なイベントで途中リタイヤを余儀なくされ残念でしたが前回と違ってマブチモーターは焼けませんでした。万が一高電圧がかかっても半分で済むように配線を並列から一部直列に変更しておいたのです。制御装置やその周辺の配線は熱くなっていました。制御装置は中華人民共和国製でした。また帰宅後メカ的にもボルト脱落や第3動輪のギヤのセットネジ緩みによる空回りなどの不具合を発見し以下のような対策を講じることにしました。

 

・現行制御装置の60Aをやめ新たに100A品を手配。冷却はヒートシンクから冷却ファ  

 ンに変わり強力に。

・車体内部のコントローラー収納を密閉プラボックスから梁取り付けの解放型とし冷却  

 効果を高める。

・継ぎ足しの多かった配線を全て一本モノに交換。

・故障の場合簡単に手動運転に切り替えられるよう別回路を用意。

・台車のボルトには全てスプリングワッシャを入れる。

・ギヤのセットネジは現行一本から二本に増やす。

・次回までに動力部分を全て分解しベアリングや軸摩耗などの点検を行う。

・脱線時に外れやすい機関車屋根部の渡り板を固定する。

100A制御装置

ヤプーラ―による車輪引き抜き

 

2本目のセットネジのタップ立て



 

太田 庭園鉄道建設記 その98 SP45台車の製作ー2 Produkcja wózków

SP45の台車はアルストム台車なので車輪軸受けの直線摺動部はなくリンクによって旋回運動します。そのためリンクを吊るすブラケットが備わっています。このブラケット、実物がどうなっているかは図面が無いため判らずコロナで実機を見に行くことも出来ず想像で造るしかありません。そこで10mm厚のフレームよりやや熱い16mmの鉄板に溝を掘り、その間でリンクが支点を中心に旋回する構造としました。

赤丸で囲んだ部分を作ります。

フレームと同様材料に直接ケガキ線を引くのではなく図面をプリントアウトして貼り付け切り出すための穴を開けます。その後は金ノコで穴を繋ぐように切っていきます。

図面に沿ってボール盤で穴あけ

金ノコで穴を繋いでいきます

切り出しが終わったところ

この後はフライス盤による端面仕上げとなります。端面は比較的大きなエンドミルを使って仕上げます。色々な角度で削るためテーブルの割り出し角度を利用しますが角度の限界や送り方向の事情によって固定方法は難しくなり色々考えながら作業しなければなりません。

端面仕上げ削りの様子

その後はリンクを挟む溝を掘ります。しかし深い溝を掘るのはフライス加工にとって楽ではありません。フライスの刃、すなわちエンドミルはそれ自身が回転しているため進行方向の反力と回転方向への反力がかかり撓むため必ずしも真っ直ぐ進んでくれる訳ではなく終わってみたら溝が曲がっていたりすることもあります。そのため溝を掘る時は両側の壁を別々に切削した方がよく10mmの溝を掘るなら8mmのエンドミルを使い極めて少ない切り込みと少ない送り速度で時間をかけてやります。

出来上がりました

 

太田 庭園鉄道 建設記 その97 SP45台車の製作ー1 Produkcja wózków

製作中のディーゼル機関車SP45は台車の製作に入っています。同機の台車は3軸あるため台車が長くその分厚みも持たせておりフレームは10mm厚の鉄板からの切り出しになっています。

フレームの並行精度をしっかり出すためフレームを左右同時加工しますが加工中にずれないようロールピンを打つ孔をあけます。テーパーピンの方が精度が高く後で抜きやすいのですがテーパーリーマも必要になるためロールピンにしました。

ロールピンを打つための孔を2箇所あけます

ロールピンを打ったところ

フレームをつなぐビームを取り付ける孔を加工

フレーム端部の仕上げ

端部の形状が完成しました

 

太田 庭園鉄道 建設記 その96 橋脚設置 Molo instalacji

太田庭園鉄道の北東の部分には鉄橋があります。スパンは3mでCチャンネルを背中合わせにした構造で強度は十分なのですが堀からの高さは70cmほどあり不安を感じる運転手や乗客もいることでしょう。そこで鉄橋の中間部に橋脚を建てることにしました。ここは元々レンガによるアーチ橋を考えていたところですが将来撤去する時の廃棄物対策を考えレールのアルミ化で要らなくなった鉄のフラットバーを組んで餘部鉄橋のイメージの橋脚を作りました。色は控えめという事で緑にしています。

古いレールなど材料は廃物利用で

ペンキも塗って橋脚完成

設置しました。ちょっと地味すぎたか。