Kolejkaogrodowaのブログ

印刷会社のサラリ-マンがコツコツ建設してきた庭園鉄道紹介のブログ

太田 庭園鉄道 建設記 その106 レールの改善 Modernizacja torów kolejowych

2022年7月に太田庭園鉄道が全通してから一年半が経ちました。この間従来無かった線路の不具合が何か所か発生しました。それは枕木にタップビスで固定してあるレールが外れたり橋を支える橋台が傾くという現象です。レールは夏は外側に外れ冬は内側に外れる事から寒暖の差によるレールの伸び縮みが原因と考えられます。橋台もこの冬一箇所内側に10度ほど傾きました。全通する前はレールの終端は解放状態で伸び縮みは自由でした。しかし全通後はエンドレスでつながり枕木は地面置きではなくコンクリート板にねじ留めしてあるため逃げ場が無くなってしまったのです。アルミの熱膨張係数から計算すると40度の変化で2mのレールは2mm近く寸法変化します。外れるのはカーブだけで直線部は内部応力が高まった状態と思われますが夏場は座屈が発生しぐにゃりと曲がる恐れがあり全線に渡って改善を開始しました。

内側に外れたレール

曲がったレールと傾いた橋台の上部

改善するには本物と同じようにレールの間に隙間を作る必要があります。そこで何mかおきにレールを外し端面をヤスリで削って2mm位の空きを作ります。レールジョイント(ページ)は長穴にしたものに交換します。考えてみると本物のレールジョイントも長穴になっていますね。レールの間全数削らないのは手間が大変だからで順次改善は進めていきます。

ジョイントを外すとレールが縮んで隙間が出来る

新しいジョイントでつないだところ

新旧ジョイントの違い