Kolejkaogrodowaのブログ

印刷会社のサラリ-マンがコツコツ建設してきた庭園鉄道紹介のブログ

太田 庭園鉄道 建設記 その88(周回線の完成)Ukończenie calą linię kolejową

その10で紹介した通り軌道の建設は93年8月15日に最初の1mから始まりましたが2006年頃からポーランドで製作したアルミレールが行方不明となり、それ以来レールの延伸はストップしていました。しかし(その79)で紹介した通り小学校の友人の協力で国産レールを入手したため周回運転を可能とすべくレールの延伸が始まりました。設置に当たっては習志野鐵道倶楽部のメンバーが手伝いを申し出てくださいました。これは非常に助かりました。何しろ長く重いものを取り扱うには複数での作業は安全性、効率の面ではるかに有利だからです。

 

そして7月の初め、3泊4日の予定で工事を開始しました。まず寸法違いや出来の悪いコンクリート道床を最近作った新しいものに交換しました。またトータルステーションの望遠鏡機能を使って道床を真っ直ぐに矯正しました。レイアウトの残りの部分は全て直線で長さは39mあり、ここを快適に飛ばしたかったからです。それが終わると枕木を道床に固定してレールの設置が始まりました。

暑さの中で道床の交換作業を行う習志野鐵道俱楽部のメンバー

 

レールもトータルステーションで直線を確認しながら設置していきます。ただ水平は凹凸が残ったままです。道床を設置してから2年あまりが経ち沈んだり傾いたりしているところがあるからです。水平の直しはとりあえずシブ板を挟んで根本的な修理は後日ということにしました。

直線部のレールの敷設作業、枕木に木ねじをねじ込んでレールを固定する

最後のレール接続部分をカットしている私




二人作業の効率の良さもありますが手伝いに来て下さっている習志野鐵道俱楽部の方が軌道設置に関してはベテランでこちらから何も説明しなくても全てを理解して作業して下さるのには驚きました。一番大変な犬釘(木ねじ)の取り付け作業には習志野鐵道俱楽部メンバー持参の電動ドライバーが活躍しました。この日だけで300本以上をねじ込んだのです。

最後に締結した金色のボルト

そして予定より早く2日目の7月10日、一周133mの周回線がついに開通しました。建設を始めてから29年の歳月が流れていました。

締結部から北のカーブを望む

締結部から南の直線を望む

開通一番列車が通る歴史的瞬間

陸橋を行く習志野鐵道俱楽部メンバーの新京成300系

直線を飛ばすED16  感無量、いう事なし

 

完成後はED16と新京成300系が何周も走りました。線路脇にビデオカメラを置いての撮影、客車の上に置いたり脇に置いたり様々なアングルで撮影を楽しみました。先行する新京成300系と、それを追うED16の続行運転もやりました。夜はビール片手に鉄道談義に花が咲きました。