その49で紹介したようにED16を習志野鐵道倶楽部で試運転させて頂くにはパンタグラフが必要でした。買えば5万円はします。そこでデッキと同様アルミの針金を曲げて作る事にしました。青梅鉄道公園での実機観察により本物のパンタグラフは上下のためのヒンジ、上下してもスリ板を平行に保つリンク、架線に圧接させるためのバネとシリンダ機構があることがわかりました。
小さな模型でこれらの動作を可能にするには3Dプリンターで細かい部品を造るのがうってつけですが自分は保有しておらず小さすぎで既存の機械では加工できないため上下動作をあきらめソリッドのパンタグラフにすることにしました。見た目ではφ2mm位の針金が妥当ですが強度が足りないためφ3mmとしました。スリ板や台座部分はホ-ムセンタ-で買ってきたアルミの素材をフライス盤で削ってそれらしい形にしました。碍子は100円ショップ、ダイソーで買った服飾用のボタン(写真には写っていない)に穴を開け重ねて作りました。組み立ては接着剤ですから何かぶつかると簡単に変形してしまいますが仕方がありません。こうして作った2台のパンタグラフが以下のものです。模型を見慣れた諸氏がご覧になれば何だこれは、という感じですが私としてはまあまあと思っています。