庭園鉄道路盤の延伸は進んでいましたが、まだレ-ルの敷設が出来ていませんでした。初期のレ-ルは20mm×20mmの鉄アングルを使用していましたが曲線を作る事が難しくアルミのレ-ルを使用する必要がありました。しかしアルミレ-ルは技巧舎などで購入出来るものの2mものが1150円と高価でした。当時は一周300mを予定していたため左右合わせて600mが必要で総費用は70万円にも及ぶと考えられました。そこで社会主義体制を脱したばかりで物の値段が安いポ-ランドで作る事を考えました。
幸い家内の家の近くの町に Zakłady Metali Lekkich Kęty (ケンティ軽金属工業)というアルミメ-カ-があるのを知り1994年暮れにサンプルを持って訪問したところ製造を引き受けてくれました。サッシなどに使う一般的なアルミを素材とし押し出し方法で最低量が0.5tと言われました。2mのアルミレ-ルは500gなので1000本出来ることになり、ちょっと多すぎるなとは思いましたが余りは売ればいいやということになりました。翌年にはダイスの図面がFAXで届いたため正式に発注し、まもなく家内の家に納入されました。価格は正確な記録が残っていませんが1本あたり邦価にして300円位でした。日本への運搬は家族が行く都度持って来ることにしました。
ケンティ軽金属工業より届いた寸法確認依頼と図面