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太田 庭園鉄道 建設記 その110 OK22の製作開始

ついにライブスチーブのポーランド国鉄OK22の製作が始まりました。思い立ってから40年、タデウシ氏から実機の図面をもらってから35年の歳月を経て部品の製作を始めたのです。

 

実はOK22の設計はまだ完了していません。特にボイラは製作方法も決まっておらず描いてあるのは外観だけです。弁装置関係も構造がよく分からず手つかずです。それでも部品の製作を始めたのは出来るところから進めておきたいという気持ちからです。実際出来上がった部品を手にする時の喜びは何とも言えません。

 

では何から始めるか?ライブの著作を多く手掛けておられる平岡幸三先生の勧めに従ってテンダの車輪から始めました。これは先輪と共通で全部で12個作る事になります。手のかかるスポークの削り出しはCNCフライスを試してみる予定で、その検証も早く実施したい考えがありました。

 

スポーク付の車輪となると一般的には鋳物が使用されています。しかし近年鋳物車輪は割れ易い事から乗用台車に使う事は避ける傾向です。OK22の場合テンダに運転者が座りますから鉄鋼の車輪が望ましくスポークは削り出しとなるのです。

 

SP45では材料費節約のためダンベルを使用しましたが鉄のダンベルは中々手に入らず材料屋から2種類購入しました。

①16mm厚黒皮鉄板ガスレーザー切り出しSS400、直径102mm、送料込み1800円

②丸棒切断15mm厚S45C、直径110mm、送料込み2150円

 

車輪の外径は100mmです。①は直径が自由に指定出来るので必要最低限の102mmでしたがガスレーザーの黒皮が厚く削り取るのに苦労しました。また端面も黒皮が付いているので、やや厚めの16mm厚としました。ただ厚みは正確で旋盤のチャックに咥える際もきちんと咥えられます。②は15mm厚ですが直径は110mmと削る手間が多く掛かりました。ノコで切っているので厚みはややむらがあり、その分でしょうか実際には15.5mmと削り代が付いていました。総合的に優劣は付け難く今後どうするかは決まっていません。

黒皮鉄板SS400(穴あけは私がやったもの)

端部の黒皮はぎ

「やとい」を使用して凹みを削る

完成した車輪(スポークは未定)