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太田庭園鉄道建設記 その126 某鉄道研究会ロー付け作業見学 Produkcja kotłów

SP45完成後はいよいよライブスチームの製作です。そのライブで一番難しいのはボイラーです。高温と高圧力という2つの厳しい環境に耐え防食と熱伝導率の良さから材料は銅が使われます。接合はロー付けで行いますが、これが難しいのです。習志野鐡道倶楽部の先輩たちからは「やったことはあるが出来たことは無い」とその難しさを通告されていました。会社勤めの間にロー付けをやったのはたった一回、しかもうまく行きませんでした。経験のない私がロー付けなど出来るのだろうかと思っていた矢先、幸運が訪れました。所属している習志野鐡道倶楽部と交流のある某鉄道研究会のロー付け作業を見学させて頂ける事になったのです。

 

その鉄道研究会の作業所は以外にも自宅の近くにあり自転車で行くことが出来ました。

一周200m程の5インチレイアウトの傍らに屋根付きの立派な作業場がありLPガス、アセチレン+酸素、酸洗いをするための容器+希硫酸、水道が整っていました。

この日は2台のボイラのロー付けが行われましたが両者とも既に9割が出来上がっていて火室下部の塞ぎやサイドステイ周辺の補強を行うとすぐ圧力試験を開始出来るところまで来ていました。

 

他組織の作業場なので写真をお見せ出来ないのが残念ですが、そのロー付けの様子は想像していたのとは少し違いました。まず作業台ですが流し台のような腰の高さの入れ物にコークスが敷き詰められ、その中で作業するのかと思っていたらコンクリ床にブロックを並べ耐火煉瓦を数個重ねた上だけでかなり開放的な感じでありました。

 

作業は二人一組で行い一人は大口径のLPガスバーナーで広い面積を加熱し、もう一人はアセチレンバーナーで局部的に加熱しながらロー材を差して行くもので鉄製蒸気管の溶接と同じような感じです。平岡幸三先生の著書ではアセチレンなど高温の火炎は絶対使わないとされていましたしロー材はあらかじめ切って材料に乗せておきローには炎を当てず材料を加熱して溶けるのを待つやり方でした。また既に付いている部分を加熱すると再溶解してしまう懸念を持っていましたが遠慮なくぼうぼうあぶっていました。

 

一カ所付け終わると酸洗いを行います。プラスチックの大容量バケツに希硫酸が用意されており30分ほど漬けておきます。希硫酸はかなり長期間使えるそうで溶け出した銅イオンのため青い色をしていました。酸洗いが終わると水で良く洗浄し次のロー付けに移ります。

 

この日は何カ所かサイドステイを付け底板を付けると圧力試験がありました。全ての穴をふさぎ一カ所圧力計を付けて水圧をかけて行くプロセスは習志野鐡道倶楽部で定期試験を実見していましたが新造品の試験は初めてでした。

 

最初は全く圧が上がらず試験を断念。ロー付けを追加し再試験の繰り返しです。次第に漏れの処置が進むにつれて圧力は上がるようになりましたが相当時間を使ったため夕方となりこの日の作業は終了しました。不思議だったのは細い線で水が噴き出しているところにローを盛っても試験をやると同じところからまた洩る事がある点です。作業なさる方もロー棒でビードをかき混ぜるなどしてピンホールを潰しているのですが同じ場所から同じように噴出するのは理解できませんでした。

 

では自分はどうやればよいか。S氏の経験では風も大きく影響するというので作業場所としては実家の土間になります。ステンレス板は沢山あるので台所の流し台のような大きな皿を作りコークスなどを詰め作業台とします。熱源はとりあえずアセチレンはやめLPガスのボンベとトーチを3セット用意し3人掛かりで加熱します。そして何よりも作業しやすい簡便な設計とすることです。それには煙管とサイドステイの数を極力少なくすることが必要でしょう。

 

ボイラの設計