高校時代、所属する鉄道研究会では秋の文化祭に備えHOや9mmなど鉄道模型レイアウト展示の準備を進めていました。しかしもっぱら撮り鉄だった私はHOや9mmになじみがなく人が乗れる大型鉄道模型を作り校庭に線路を敷いて来訪者を乗せて走ってみたいと考えていました。そこで数人の有志と共に計画を立て実行に移すことにしたのです。
機関車は何をモデルにするか、大きさは、線路幅は、線路は何で作るか?学校の帰り道に皆で議論しモデルは国鉄ED16型電気機関車、大きさは約15分の1、線路幅は100mm、線路は鉄アングル、枕木は不要になり校舎の脇に捨てられていた学習椅子を切って作ることになりました。問題は電気機関車の動力装置をどうやって作るかです。ED16型電気機関車の複雑なばね装置やリンク機構を作る事はとても無理なので鉄の平鋼を向かい合わせにし、その間に車輪とモ-タ-とギヤを組み込むだけの簡単な台車とすることにしました。ボディは何とかなると考えました。