Kolejkaogrodowaのブログ

印刷会社のサラリ-マンがコツコツ建設してきた庭園鉄道紹介のブログ

太田 庭園鉄道 建設記 その6 高校時代の挫折(4)ベアリング、歯車、バッテリー

車輪以外の部品も調達が必要でした。今のようにNET検索が出来るわけでもなく、どこで手に入れるかは職業別電話帳の広告を調べました。でもベアリング販売会社の住所を調べて行ってみると実は会社の社長さんの自宅だったりもしました。

 

歯車の工場へ行ったら「ウチで歯切するより既製品を買った方が安いよ」と協育歯車工業という会社を紹介され上野の本店へ行って買い求めたこともありました。この店でもらったカタログが色々な既製品を知る上で大いに役に立ちました。

 

台車のフレ-ムにする平鋼とレ-ルにするアングルは鉄鋼材料店で手に入れました。その時材料には定尺という標準寸法がある事や普通の取引先は現金で払わず伝票で購入し月締めで別途手形で支払うという商習慣なども知りました。台車の組み立てに使うボルトナットは総武線の電車から見えた秋葉原のネジ屋さんで手に入れました。

 

バッテリ-は空き地に捨てられていたものを拾ってきて中を良く洗い乾かしました。薬局で硫酸を買ってきて水で薄めて希硫酸にして充填し手作りの充電器で充電してみたら、まあまあ使えそうでした。


材料が手に入ったら組み立てるための加工をしなければなりません。鉄道研究会にも我が家にも電ドルひとつありませんでした。切断は金ノコでなんとかし、穴あけは渋谷の東京都児童会館地下にあるボ-ル盤が借りられるという情報を得て、そこでやりました。


しかし時間が足りませんでした。思い立ったのが2月、文化祭は10月でしたが学業もあり台車らしきものが形を整えたところで終わってしまいました。そして翌年も大学進学があったため、手を付けられず計画は頓挫したのです。鉄道研究会は部室を持っていませんでしたから購入した部品は私が引き取ることになりました。顧問の先生のロッカ-に置かせて頂いていた枕木も卒業時に処分しました。2年がかりの計画はここに頓挫し挫折感を味わうことになりました。