太田庭園鉄道は2年前全周がつながりエンドレスの周回線路が完成しました。しかし、その106で紹介したように夏冬の気温差によるレールの伸び縮みでレールが枕木から外れたり橋脚が傾いてしまうなどの不具合が発生するようになりました。そこでレールとレールの各継目を少しずつ開けて伸び縮みを吸収する改善を進めていますが何しろ全部で133カ所ありジョイント板を長孔にする改造も必要なためなかなか進みません。考えた末一カ所で効果の大きい伸縮継目を導入することにしました。
アルミの熱膨張係数は22×10⁻⁶/℃なので太田庭園鉄道の最長直線部は40mあるため寒暖差を40度とすると
22×10⁻⁶/℃×40000mm×40℃=35.2mm
伸びることになります。実際には枕木との摩擦抵抗やコンクリート道床も伸びるため
これほどの動きを考える必要はないでしょうが実害も発生していることから、およそ10mmの変位を吸収出来る伸縮継目製作し設置しました。テーパーの角度は6度です。



設置後客車の台車を走らせてみましたが問題ありませんでした。他の直線部にも設置する予定です。枕木にも工夫をしてあります。太田庭園鉄道の枕木は19mm厚ですが今回は15mm厚とし下に4mm厚のアルミ板を部分的に挟みました。こうして枕木を浮かすことにより隙間を作り雨水が長期にわたって枕木を浸さないようにしたのです。京都東本願寺の円柱を参考にしました。